石川県立大学の古賀博則、自然科学研究機構の村田和義、北海道立総合研究機構の東岱孝司、神戸大学の洲崎敏伸、韓国・釜山大学のChihong Song らの国際研究グループは、ダイズシストセンチュウがダイズ根に寄生し、寄主から養分を得るために誘導する「シンシチウム」を、超高圧電子線トモグラフィー(HV-ET)と電界放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM)を用いて3次元的に解析しました。

その結果、シンシチウムでは、細胞内で物質輸送や脂質代謝などを担う小胞体(ER)が大きく再編され、シート状小胞体と管状小胞体からなる非常に複雑なネットワークが形成されていることが明らかになりました。シンシチウムは、宿主細胞の融合により生じる多核の巨大細胞であり、融合部位では細胞壁が溶解して開口部が形成されます。この開口部では多くの管状小胞体が両細胞を連結するように伸長している様子が観察されました。これらの結果から、管状小胞体はシンシチウム間の物質輸送や栄養供給に重要な役割を果たしている可能性が示されました。

本成果は10月6日に国際学術誌『Scientific Reports』に掲載されました。

詳細(プレスリリース本文)

論文情報

タイトル

"Three-dimensional architecture of the endoplasmic reticulum network in soybean roots reveals extensive remodeling during cyst nematode parasitism"

DOI

10.1038/s41598-026-70405-9

著者

Hironori Koga, Kazuyoshi Murata, Takashi Todai, Toshinobu Suzaki, Chihong Song

掲載誌

Scientific Reports

報道問い合わせ先

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研究者