1月16日、農学研究科大会議室にて、令和元年度優秀若手研究者賞授賞式・発表会を行いました。

「優秀若手研究者賞」は、本学が卓越研究大学として世界最高水準の教育研究拠点になるための取組みの一環として、平成27年度より創設されたものです。卓越した業績を上げた若手研究者を表彰し、将来本学の研究リーダーとして活躍することを期待すると共に、研究者の育成及びその能力を最大限に発揮できるシステムを構築することを目的としています。

各部局長から推薦を受けた若手研究者の中から、論文・著書の成果、受賞歴、外部資金獲得状況や社会貢献といった業績を評価した結果、このたび学長賞・理事賞を含む5名の受賞者が選ばれ、武田学長より表彰されました。また、受賞者には研究費が併せて授与されました。

授賞式・表彰式には学長、理事、部局長等が出席し、受賞者のうち4名が受賞に至った自身の研究内容についてプレゼンテーションを行い、出席者からの質問に答えるなどしました。

なお当日出席できなかった受賞者については、1月24日に学長室にて、武田学長より表彰されました。

神戸大学では、これからも優秀な若手研究者を、様々な形で積極的に支援していく予定です。

令和元年度優秀若手研究者賞受賞者

優秀若手研究者賞・学長賞

システム情報学研究科 三浦 典之 准教授

研究内容プレゼンテーション「Society5.0を指向した物理世界と情報世界の境界融合技術」

審査委員のコメント

  • 集積回路(VLSI)の設計技術に関する成果は高く評価できる。
  • 情報物理の分野で着実に実績を重ねており、今後の活躍が期待される。
  • 領域におけるトップジャーナルを含み多くの論文が国際誌に掲載され、さきがけ研究でも採択されていることが高く評される。

優秀若手研究者賞・理事賞 

分子フォトサイエンス研究センター 髙橋 英幸 助教

研究内容プレゼンテーション「テラヘルツ領域における力検出電子スピン共鳴法の開発」

審査委員のコメント

  • テラヘルツESRを利用したタンパク質の構造解析は注目に値する。
  • 科学における画期的な測定法を考案し、学会や産業界において高い評価を得ている。さきがけ研究にも採択されている。

優秀若手研究者賞

人間発達環境学研究科 髙橋 覚 特命助教

研究内容プレゼンテーション「宇宙ガンマ線精密観測計画GRAINE」

審査委員のコメント

  • 理系の研究で原子核乾板による素粒子検出の研究は評価できる。
  • 大規模な科学プロジェクトの中核的メンバーの一人としての貢献、個人的業績としても観測技術を向上に貢献し受賞しているという点が高く評価される。

経済学研究科 茂木 快治 講師

研究内容プレゼンテーション「経済時系列データの計量分析」

審査委員のコメント

  • 将来的に海外との共同研究ネットワークを牽引する研究リーダーとして活躍するようになることを期待したい。
  • 筆頭著者ではないもののトップジャーナルで採択されるなど多くの国際的研究成果を挙げていることを高く評価。

医学部附属病院 祖父江 慶太郎 講師

研究内容プレゼンテーション「Dual-energy CT とは? / Dual-energy CT による物質弁別解析 / Dual-energy CT を用いた肝組織診断」

審査委員のコメント

  • 大変多くの論文が国際学術誌に筆頭著者ないし責任著者として採択されている。
  • 筆頭著者論文の多さは特筆すべきである。

上段左から: 小川理事、 茂木講師、 髙橋(覚)特命助教
下段左から:三浦准教授、武田学長、髙橋(英)助教
左から:小川理事、祖父江講師、武田学長

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