2022年5月7日に出光佐三記念六甲台講堂において、2020年12月に95歳で逝去された神戸大学元学長(1985年2月~1991年2月)の新野幸次郎名誉教授のお別れ会が行われました。

発起人の一人である藤澤正人学長をはじめ、井戸敏三前兵庫県知事や久元喜造神戸市長、五百旗頭真兵庫県立大理事長ら約250人が参列されました。

 

新野先生は鳥取県出身。神戸経済大学(現神戸大学)を卒業後、1949年4月に神戸経済大学(現神戸大学)に奉職され、1963年に教授となり、産業組織論や市場経済の研究など多数の研究業績を上げられました。1991年には神戸市のシンクタンク「神戸都市問題研究所」の所長に就任され、1995年に発生した阪神・淡路大震災では、直後に兵庫県と神戸市の復興計画検討委員会のトップに就くなど、 民間の立場から復興計画を主導されました。その後も、防災や減災の大切さを世界に発信する「人と防災未来センター」の構想段階で検討委員会座長に就任するなど、震災の教訓を伝える取組を続けてこられました。

田中康秀神戸大学名誉教授は「学問的な指導だけでなく、卒業後も個人的な相談に真摯にのっていただき、多くの門下生が励まされた」と感謝の言葉を述べられました。

左から、藤澤正人神戸大学長、井戸敏三前兵庫県知事、大坪清一般社団法人凌霜会理事長、久元喜造神戸市長、稲垣滋神戸大学六甲台後援会理事長

(総務部広報課)