農学研究科附属食資源教育研究センターでは、加西市との食育に関する連携に取り組んでいます。食資源センターの農場実習にて生産された梨、柿、キャベツ、さつまいもは、加西市の小・中学校の給食に提供されています。

また、食育教育の一環として、給食に並ぶ食べ物がどこで、どの様にして育てられているのかを学ぶ目的で、平成19年から加西市内の小学生を対象に「カキの収穫体験」を食資源センター内の果樹園で実施しています。

10月11日秋晴れの午後、九会小学校3年生44名が、農学部資源生命科学科3回実習生の指導のもと、食資源センター教職員、九会小学校関係者、および加西市職員の協力によりカキ「平核無」の収穫を行いました。

 食資源センターに集合した小学生は、手指消毒など感染防止対策を講じた後、カキ園に移動しました。カキ園では、農場実習に来ている学生1人に対して小学生2人のグループに分かれて、黄色く色づいたカキを、傷つけないよう丁寧に収穫しました。

 

子供たちは、楽しそうに農産物を収穫して、収穫カゴに並べたカキの大きさや色づき具合を比べあっていました。また、農学部実習学生にとっては、子供たちに収穫方法を説明するなど通常の農場実習では経験できないことが体験できる貴重な学習機会となりました。 

次は待望の試食タイムとなりました。渋抜き処理前のカキとは知らされず、美味しそうな渋カキを口に含み、生まれて初めての‘渋み’という味覚を体験しました。「口の水分が無くなるような感じ」、「まずい」という声が...。すぐに渋抜き処理後の甘いカキを試食すると、「美味しい」、「同じカキとは思えない。魔法のようだ」などの声が聞かれました。

収穫したカキは、後日、加西市内の学校給食で提供される予定となっており、子どもたちからは「給食の日が待ち遠しい!!」という声が多く聞かれました。

(食資源教育研究センター)