神戸大学人文学研究科・工学研究科の共同プロジェクトで、阪神高速 神戸建設部と実施する「高速道路の整備プロセスを学び市民PRについて考える共同研究」における第一期生が募集され、全6回の講座が10月24日にスタートいたしました。

本講座は、阪神高速道路株式会社が整備する大阪湾岸道路西伸部のうち、六甲アイランドとポートアイランドをつなぐ「長大橋」を題材にインフラについての市民への理解醸成を考究するものです。

 

講座では、インフラの計画から完成までの整備プロセスを学び、その経過をどのように市民に伝え、どうすれば理解を得ることができるか、その手法・広報の企画を学生が検討していきます。人文学研究科・工学研究科と異分野で学ぶ学生が融合することにより、新しい企画アイディアが生まれてくることが期待されます。

第2回目は神戸大学大学院工学研究科長の小池淳司教授より「そもそも公共投資とは何か?-社会資本整備評価のあり方-」をテーマに公共投資と公共サ―ビスの役割、国家観について説明があり、「公共あるいは公共心とは何か」と、これから学ぶ学生へ問題提起されました。次に、大学院人文学研究科の新川拓哉講師が「橋の人文学」をテーマに、なぜ人文学が橋を作る上で大切になるのか、歴史、文学言説、哲学を通しての橋について解説されました。

第3回目は実際の現場視察、第4回目には企業の若手職員との意見交換会が行われます。

第5、6回目には発表会を予定しており、優秀な発表者への表彰と、参加者への修了証授与が行われます。

また、本講座は長大橋が完成する未来を見据えて、今後の開催も計画されています。

(人文学研究科・工学研究科)