(左) 藤澤正人神戸大学長 (右) 永岡桂子文部科学相

2023年1月11日、永岡桂子文部科学相が、医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)を訪れ、藤澤正人学長と山口雷藏副センター長より国産初の手術支援ロボット「hinotori™(ヒノトリ)」と5Gを活用した遠隔手術支援・指導を可能にする実証実験についての説明をいたしました。

永岡桂子文部科学相は実際にヒノトリのトレーニング機を操作し、指や手首を動かすことでどのように指先が動くのかを確認されました。

藤澤学長は、医療機器開発において日本企業が欧米勢より大きく遅れている原因として、医療機器等を開発する企業と医療現場とをつなぐ人材の不足であると問題点を述べ、2023年4月より医工連携の人材を育成する大学院の新専攻を設置すると説明いたしました。

また、5Gを活用した遠隔手術支援・指導についての説明に対して永岡桂子文部科学相は地域医療への貢献や若手研究者の育成について関心を寄せられました。

その後、神戸大学統合研究拠点内のバイオ生産工学研究室を訪れ、微生物を利用した物質生産の基盤構築を高速に行うことができる最先端の自動化装置群(バイオファウンドリ)研究の成果などを視察されました。

近藤昭彦副学長からバイオ生産や研究施設の概要を紹介後、AIやIT技術を活用し、遺伝子の設計から微生物の培養、調整、分析までのバイオファウンドリ工程を実際にご覧いただきました。

近藤昭彦副学長から「バイオとAIの知識を兼ね備えた研究者が不足している。このような知識を持つ人材を育成することも使命の一つである」とのお話があり、永岡桂子文部科学相からは社会的課題の解決を経済成長につなげることを目指すスタートアップ支援の必要性に対しても理解を示していただきました。

(左) 永岡桂子文部科学相 (右) 近藤昭彦副学長

(総務部総務課)