神戸大学では、「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」として社会的課題の解決に取り組んでいます。「総合知」という観点からこれをとらえ、本学の学術研究推進機構では、2023年10月6日(金)にハイブリッド形式のワークショップを内閣府との共催にて開催しました。

第6期科学技術・イノベーション基本計画では、我が国が目指す社会像(Society 5.0)の実現に向けて、「総合知による社会変革」を推進することとしています。内閣府では、第6期科学技術・イノベーション基本計画を踏まえて2022年3月にまとめられた「総合知の基本的考え方及び戦略的に推進する方策 中間とりまとめ」を広く社会に発信し、総合知の基本的考え方や戦略的な推進方策の認知度の向上をはかるための総合知キャラバンを各所にて実施しており、今般開催されたワークショップもその一環となります。

ワークショップでは、『総合知』の基本的考え方及び戦略的に推進する方策 中間とりまとめについて、内閣府の永澤 剛 参事官よりご説明をいただいた後、
本学における総合知関連事業の取組事例として、医学研究科/工学研究科、未来医工学研究開発センター 副センター長の向井 敏司 教授から「医学✕工学で進める医療機器創成」、工学研究科の日出間 るり 准教授から「創発的研究支援事業での研究を通じた総合知への寄与の一端について」、ウェルビーイング先端研究センター センター長、人間発達環境学研究科/国際人間科学部の片桐 恵子 教授から「エコロジカルシステムを捉える総合知:孤独・孤立を生まない社会とは」と題した講演を行いました。
※各講演の概要については、本ワークショップポスターをご参照ください。

総合知に関連する取組事例の講演を行いました。(左から向井 敏司 教授、日出間 るり 准教授、片桐 恵子 教授)
学内の異分野共創事業の紹介を行いました。(左から喜多 隆 副学長、鶴田 宏樹 准教授、平田 充宏 政策研究職員)

引き続いて、学内の異分野共創事業の紹介として、喜多 隆 副学長(研究・社会共創・イノベーション 担当)から「神戸大学における異分野共創事業」、バリュースクールの鶴田 宏樹 准教授から「総合知と価値創造の場~神戸大学バリュースクール~」、学術研究推進機構 学術研究推進室(URA)の平田 充宏 政策研究職員から「人社系URA主導の”総合知”への取り組み-研究支援体制の”総合知”も活用した事例-」と題して、それぞれ本学において現在進められている、総合知に関連する事業や取り組みについて紹介いたしました。

総合討論では、学内外の多様な視点から活発な意見交換が行われました。

最後に、内閣府の中山 忠親 上席科学技術政策フェローの進行で質疑応答・総合討論を行いました。
総合討論では、本学執行部・教職員のみならず、本学起業部の学生、本学と包括連携協定を結んでいる株式会社 三井住友銀行及び株式会社 ダイセル、神戸市企画調整局の皆さまにもご参加いただき、「総合知」を促進するための場づくり、人材育成、評価手法などについて、学内外の多様な視点から活発な意見交換が行われました。

当日はオンサイト・オンライン合わせて100名以上の参加があり、盛会裏に終了いたしました。

(研究推進部研究推進課、学術研究推進機構 学術研究推進室(URA))

開会のご挨拶:藤澤 正人 学長
ご挨拶:内閣府・徳増 伸二 審議官
内閣府・永澤 剛 参事官
閉会のご挨拶:河端 俊典 理事