12月11日、神戸大学瀧川記念学術交流会館にて北京外国語大学北京日本学研究センターと「第8回神戸大学・北京外国語大学国際共同研究拠点シンポジウム」を開催しました。

北京外国語大学とは2008年11月に大学間学術交流協定を締結して以降、学術・教育交流を深めてきており、経済学研究科とダブル・ディグリープログラムを締結するなど親密な関係にあります。また、2015年1月に北京外国語大学内に、2016年4月に神戸大学内に、それぞれ「神戸大学・北京外国語大学国際共同研究拠点」を設立し、相互交流・協力関係を発展させてきました。

本シンポジウムは、神戸大学・北京外国語大学国際共同研究拠点の活動の一環として、2015年度から開催しています。コロナ禍後3年ぶりの対面開催となる今回のシンポジウムは、「漢字を読む -日本語と中国語-」というテーマで行われました。

午前の部では、シンポジウムの開催に伴い、若手研究者のワークショップを行い、井上高輔グローバル教育センター特命助教の進行のもと、北京外国語大学から3名と神戸大学から2名の研究者が、自身の研究紹介と今後の研究交流等の可能性に向けて議論しました。

 

 

午後に開催されたシンポジウムでは、中澤港国際連携推進機構アジア・オセアニア部門長および呉江城北京外国語大学日本語学院・日本学研究センター講師による開会の挨拶の後、第Ⅰ部「漢字を読む-日本語と中国語-」というテーマのもと、藤本灯清華大学人文学院外国語言文学系副教授のほか、石山裕慈本学人文学研究科准教授、村尾元本学国際文化学研究科教授がスピーカーとして登壇し発表を行いました。続く総合討論では、日本語の読みの変遷や辞書の役割、AI時代の漢字の読み方等をめぐり、活発な議論、考察が交わされました。 

 

 

 

また第Ⅱ部では「メディアと政策」というテーマのもと、呉江城講師、劉兆媛北京外国語大学日本語学院・日本学研究センター講師が登壇し、発表を行いました。

 シンポジウムの最後にはレセプションを行い、オンライン開催では難しかったシンポジウムの登壇者らとの交流を深めることができました。

 本シンポジウムの開催をとおして、両大学の交流が一層深まることが期待されます。

(企画部国際連携課)