2月21日、国際海底機構(ISA)のマイケル・ロッジ事務局長およびマリー・ブーレル=マッキノン戦略企画室長の一行が本学を来訪されました。国際海底機構は、深海底の鉱物資源の管理を主たる目的とし国連海洋法条約に従って深海底における活動を組織・管理するために設立された国際機関です。海洋を対象とした教育・研究を実施し関連する産業界に人材を輩出してきた神戸大学との連携を進めることを希望されての来訪となりました。

 マイケル・ロッジ事務局長一行は、まず深江キャンパスに向かわれ討論会および特別授業に参加されました。討論会は、国際海底機構と2023年6月に採択された国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全と持続可能な利用に関する新しい条約(BBNJ協定)の関係をテーマとしたもので、本学からは本田悠介准教授(海事科学研究科)、平山勝敏教授(海事科学研究科)、阿部晃久教授(海事科学研究科長)が出席しました。特別授業は本学学生有志を対象としてロッジ事務局長から国際海底機構の活動を紹介するもので、中田達也准教授(海事科学研究科)、勝井辰博教授(海洋底探査センター)が出席しました。

 その後、ロッジ事務局長一行は学長室に藤澤正人学長を表敬訪問されました。懇談には本学から杉岡裕子教授(海洋底探査センター長)、石橋純一郎教授(海洋底探査センター)、松野哲男准教授(海洋底探査センター)らが同席しました。懇談では、我が国に国際海底機構より派遣された研修生を対象とした研修プログラムの実績を踏まえ、今後の連携のさらなる強化の可能性について意見交換を行ったのち、海洋底探査センターとの協力文書が交わされました。

 今回の訪問を契機として、国際海底機構と神戸大学との間の関係強化が期待されます。

(海事科学研究科/海洋底探査センター)