2024年2月16日、神戸大学 グローバル・ピア・サポーターのためのワークショップを開催しました。
令和4(2022)年度、本学 大学教育推進機構内に新たに設置された異分野共創型教育開発センターの重点課題として「国際共修事業」を設定し、本学内における国際/多文化間共修による教育機会の開発を行っています。全学における正課・正課外での国際/多文化間共修の基盤作りと教育機会のさらなる拡充を目指し、本学で国際学生(受入留学生)への正課外での学修や生活サポートを行う学生グループやチューターを対象として、日頃の自分たちの活動の振り返りと今後の活動計画を様々な視点から考えるため、当企画を実施しました。
当企画を開催するにあたり、本学の国際学生を対象としたピア・サポートを行う2つのグループ(神戸大学公認・留学生交流支援サークル Truss、国際人間科学部 留学生チューター)の有志で、ワークショップの内容を検討し、「国際共修事業」担当教員(村山かなえ異分野共創型教育開発センター特命講師、黒田千晴グローバル教育センター准教授)とともに実施運営を行いました。今回のワークショップでは、国際学生へのサポートを行うグローバル・ピア・サポーターの役割を複眼的に考え、神戸大学で取り組める国際交流・国際理解とは何かを、参加学生どうしで一緒に話し合い考えることができるセッションを構成することになりました。ワークショップ当日は、Truss、国際人間科学部留学生チューター、文学部留学生チューターの計10名が参加しました。
午前は、参加学生の自己紹介を兼ねた交流アクティビティを行った後、特別講義として今泉賢太氏(立命館大学経営学部卒業、在学中に混住型国際寮レジデントメンターとして活躍)をゲスト講師に招聘し、グローバル・ピア・サポーターの役割とキャリア形成をテーマにお話しいただきました。今泉氏は、大学生時代に国際寮で国際学生へのピア・サポートを行った経験がきっかけとなり、タイへの留学を実現されたことや、現在は日系企業に勤務しブラジルで駐在されている様子などを、ご自身のエピソードを交えてご紹介されました。参加学生と今泉氏が対談する時間も設けられ、大学生の間に学内で国際交流に関わることの意義を、参加者全員が一緒に考える時間となりました。午後は、グローバル・ピア・サポーターとしての役割と学びを振り返るアクティビティや、次年度に実現を目指す活動アイデアを参加者全員で意見交換するセッションを実施しました。それぞれの参加学生が、自分たちのこれまでの活動実践を見つめて、神戸大学で実現できる正課外での国際/多文化間共修を深くとらえなおす機会となりました。
参加学生からは、「他の学生がグローバル・ピア・サポーターとしてどのような考えや思いを抱いているかを知ることができたので、国際学生を今後サポートする時に役立てたい」「Trussや留学生チューターの特徴や強みを明確に理解できた」「国際学生が必要なことを、もっと深く理解できるようにしたい」といった感想が多く寄せられました。今回、国際人間科学部、理学部、文学部、工学部の4学部に所属する学生が参加したことから、他学部の学生との交流が刺激となった様子でした。
これまでの本学の国際教育交流での実績をもとに、当企画実施をきっかけとして、今後も学生と教職員が共創して神戸大学の国際教育交流を築き上げられるよう、全学における正課・正課外での国際/多文化間共修教育機会の拡充を推進してまいります。
(大学教育推進機構)
[当企画実施案内]