神戸大学大学院国際文化学研究科は2024年3月29日、北海道ニセコ町と包括的な地域連携に関する協定(部局協定)を結び、ニセコ町役場で協定締結式を行いました。同日に同研究科は、一般社団法人サステナビリティ・コーディネーター協会(JaSCA)と産学連携協定を締結。ニセコ町と同協会のあいだでも協定が締結され、3者合同による締結式となりました。

神戸大学の国連世界観光機関への賛助加盟主管部局である国際文化学研究科では、2022年4月に国際文化学研究推進インスティテュート(Promis)のもとに地域連携センターを置き、地域連携の取組みを強化。国際性と学際性を重視してきた研究科の強みを活かし、同センターでは観光まちづくりを重点的取組みのひとつに位置づけ、姫路市や京都府南丹市美山町をフィールドとして活動してきました。

美山町と同じく2021年に国連世界観光機関のベスト・ツーリズム・ビレッジに選ばれたニセコ町、そしてグリーン・デスティネーションズなどの持続可能な観光の国際基準の普及に努めているサステナビリティ・コーディネーター協会とのこのたびの協定締結をつうじて、国際文化学研究科ならびにPromis地域連携センターは、観光まちづくりからさらに一歩進み、国際的な観光地域づくりというローカルとグローバルをつなぐイシューについて、研究教育を深化させていくことが期待できます。

 

協定を締結したニセコ町の片山健也町長(右)、藤濤文子国際文化学研究科長(中央)、青木真郎サステナビリティ・コーディネーター協会代表理事(左)