2024年10月26日、第21回留学生ホームカミングデイが六甲ホールを会場とし開催されました。司会は、神戸大学修了留学生のヘリニャン・アンドレイ・マリャンさん(人文学研究科2022年修了)と在学留学生バルジンニャム・ハジドツェツェクさん(経営学部)の2人が務め、バイリンガル(日・英)で行われました。
まず、玉置久神戸大学理事・副学長により、開会の辞が述べられました。その中で玉置理事は、留学生ホームカミングデイが留学生と日本人学生が互いの文化を理解し、笑顔が溢れ、楽しむひとときとなることを期待していると述べられました。
開会の辞の後、オープニングパフォーマンスとして、神戸大学軽音楽部JAZZ所属の留学生アナベル・ヒラオ・ゴメスさん(人間発達環境学研究科)、池田一平さん(国際人間科学部)、田畑匡平さん(工学部)、中田実佑さん(国際人間科学部)がジャズの名曲2曲を披露しました。
留学生による司会 玉置理事 式辞 神戸大学軽音楽部JAZZ
メイン企画の「ようこそ先輩!神戸大学へ」では、村上春樹作品のスペイン語翻訳者ガブリエル・アルバレス・マルティネスさん(国際文化学研究科2014年修了)が、「言語と異文化への愛」というテーマで講演されました。講演では、多様な言語との関わりや神戸大学での思い出、翻訳者としての経験を語られ、言語と異文化への情熱が感じられました。マルティネスさんの翻訳者としての経験は多くの聴衆の関心を捉えたようであり、翻訳に関する質問もなされ、活発なやり取りがありました。
続いて、「神戸大学留学生支援・国際交流課外活動団体Truss創立30周年記念プログラム座談会」では、瀬口郁子名誉教授、卒業生の神戸美徳さん(法学部2000年卒業)、現Trussメンバーの平石孝也さん(理学部)、納堂美生さん(国際人間科学部)を迎えて、共に30周年の歴史を振り返りました。また当日参加出来なかった初代会長の江崎秀之さん(神戸市立外国語大学1994年卒業)が回想文を寄せてくださり、座談会の司会を務めたグローバル教育センター黒田千晴准教授が代読しました。多くの写真資料と貴重な話を交えながら、多角的にTrussの歴史を回顧しました。
ガブリエルさんの講演 Truss創立30周年記念プログラム座談会
さらに、今年の「KUワールドフェスタ」は、神戸大学生協学生委員会(GI)が留学生によるカラオケコンテストを企画しました。コンテストの前には、アイスブレイクとしてクイズ大会が開かれ、会場が一体化しました。コンテストには、5か国の在学留学生、モルナー・エルシェベトさん(国際人間科学部)、タン・ジョイ・アン・フェイス・フランシスコさん(国際文化学研究科)、ガレ・ブシャン・トゥルバハドゥルさん(グローバル教育センター)、ンゼ・コンフィダンスさん(国際協力研究科)、白宸瑞さん(保健学研究科)、沈思宇さん(国際文化学研究科)が応募して、各自の得意の歌を熱唱しました。日本の演歌やJ-popから外国の歌まで、グローバルな音楽の魅力が参加者に深い感動を与えました。会場での投票の結果、「真夜中のドア」を歌った沈思宇さんが優勝に選ばれました。
第21回ホームカミングデイは、約240名の在学生、卒業生、大学関係者が会場に集いました。このような多数の参加者は近年になく、「人・知・還流」を具現する意義深い一日となりました。
「第21回留学生ホームカミングデイ」記念撮影
(グローバル教育センター)