国際人間科学部と国際文化学研究科においてツーリズムに関する講義に参加する19名の学生が、大阪・関西万博で国連世界観光機関(UN Tourism)が開催したシンポジウムにボランティアスタッフとして参加しました。UN Tourismが4月28日にカルティエ・ウィメンズ・パビリオンで行った「女性の起業家精神と観光イノベーション・フォーラム」、29日に国連パビリオンで開いた「グローバル観光投資フォーラム:未来に向けた文化の共創」、2つのシンポジウムに神戸大学が運営協力したことによるものです。
2日間のシンポジウムでは、国際連合、UN Tourism、日本政府(観光庁)、民間企業(JTBなど)からの登壇者が、女性の起業家精神とテクノロジーが観光にもたらすイノベーション、異文化コラボレーションとインパクト投資などを議論しました。日本、ミャンマー、マレーシア、中国、ポーランドなど様々な国籍で構成された神戸大学のボランティアチームは、神戸や母国での学修やアフリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでの留学経験を活かし、要人のアテンド、会場の設営、来場者の対応をはじめとした国際会議に必要な業務を体験しました。
それぞれの日で活動が終わると、学生たちは、開催責任者のアントニオ・ロペス・デ・ヴィラUN Tourismイノベーション・教育・投資部長から、ズラブ・ポロリカシュビリ事務局長による感謝状を受け取りました。解散後には、国連パビリオンに残り、マーヘル・ナセル国連事務次長補(パビリオン代表)らに協力して、夕方のイベント運営に参加した学生もいました。

神戸大学は、国際文化学研究科を主幹部局として2021年12月に国連世界観光機関の賛助加盟員となり、2024年3月に京都府南丹市美山町で「次世代観光リーダー育成に向けたワークショップ」を開催するなど、UN Tourismのアジア太平洋地域事務所(RSOAP:奈良市)や東アジア・太平洋地域委員会の活動に積極的に関与してきました。今後も、観光分野を通じてグローバルとローカルとつなぐ教育研究や社会連携を推し進めていきます。

(国際文化学研究科)