キャンパスアジア・プラス・プログラム年次国際シンポジウムが8月21日、神戸大学・ラオス国立大学の共催により、ラオス国立大学にて開催されました。本学からは、国際協力研究科の内田雄一郎研究科長、小川啓一教授、林美香教授をはじめとする教職員が、また、保健学研究科から亀岡正典教授、グライナー智恵子教授が参加しました。また、ラオス国立大学のデサノラット・センドゥオンデット学長、プーペット・キョピラボン副学長をはじめとする協定校の教職員に加え、ラオス教育スポーツ省のシリントン・サックロカム国際関係局長、アノペン・ケオヴォンサ計画局副局長も参加しました。

キャンパスアジア・プラス・プログラムは、文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」に採択された事業で、異分野共創型の共同教育を通じて、グローバルに活躍するリスク・マネジメント専門家の養成を目的としています。2011年より神戸大学、高麗大学校(韓国)、復旦大学(中国)の3大学による枠組みで始まり、2021年からはASEAN諸国とも連携を拡大。現在は、日中韓3大学に加え、ラオス国立大学およびタイのチュラロンコン大学も含めたコンソーシアムで双方向的な交流が行われています。

開会の挨拶をするプーペットラオス国立大学副学長 

シンポジウムでは、本学国際協力研究科の豊田利久名誉教授が基調講演を行い、災害リスクが高まる東アジアにおける気候変動と複合災害への対応として、事前の備えと事後の復旧の両面を含むリスク・マネジメント体制の強化と、日中韓ASEAN間の国際協力の深化を提唱しました。さらに、豊田名誉教授がラオス国立大学経済経営学部設立支援事業に長年携わってきた功績が評価され、デサノラット学長より名誉教授号が授与される式典も併せて実施されました。

学生セッションでは、日本・中国・韓国・ラオス・タイの協定校から参加した大学院生が、自身の研究成果を発表しました。協定校の教員からは多様な専門的な視点に基づくコメントや助言が寄せられ、異なる学術的背景が交差する中で、異分野共創的な議論と交流が活発に行われました。

今回のシンポジウムを通じて、これまでの5年間にわたるキャンパスアジア・プラス・プログラムが、国際的なリスク・マネジメント専門家の養成という確かな成果を上げてきたことが改めて確認されるとともに、協定校間の連携が一層深まりました。さらに、次のフェーズに向けた共通理解と協力の方向性が共有され、プログラムの今後の発展が期待されます。

開会の挨拶をする内田国際協力研究科長
豊田利久名誉教授のラオス国立大学名誉教授号授与式 
学生セッションで報告する国際協力研究科の小池拓実さん
協定校教職員の集合写真

(キャンパスアジア室)