2025年11月4日・5日の2日間、百年記念館(六甲ホール)にて「神戸大学環境保全推進センターシンポジウム」が開催されました。テーマは 「食品ロスの真実 ~未来を変える選択~」。食品ロスや廃棄物問題といった身近な課題に対し、どのように行動を変えていくべきかを考える場として、学内外から多くの参加者が集まりました。ポスター展示協力も含め、2日間で延べ約170名が参加されました。

開催概要

日  時:令和7年11月4日(火)14:00~17:00 ポスター展示は11/5まで
場  所:神戸大学百年記念館(六甲ホール)
主  催:神戸大学環境保全推進センター
協力団体:セブン-イレブン神戸大学店、スターバックス神戸大学店、神戸大学生活協同組合
開催案内

プログラムのハイライト

開会挨拶が行われた後、堀家副センター長より、環境保全推進センターの取組と活動概要が報告され、教育・研究・キャンパスで進められている環境への取り組みが紹介されました。

環境担当理事がシンポジウムの幕開けを告げる
堀家副センター長による環境保全推進センター活動内容と環境保全の推進
基調講演を行った井出留美氏(左)と武本佳弥氏(右)

続いて、2名の講演者による基調講演が行われました。
・井出留美氏(ジャーナリスト)
「賞味期限のウソ ~食品ロスはなぜ生まれるのか~」
→ 食品ロスの現状と背景を解き明かし、私たち一人ひとりの選択が未来を変える可能性を語りました。

・武本佳弥氏(環境省登録環境カウンセラー)
「食品ロスの向こう側 ~循環型経済が変えるまちと未来~」
→ 食品ロスを出発点に、資源循環や地域経済との関係性を示し、持続可能な社会のあり方を提案しました。

 

休憩時間には、学生・生徒によるポスターセッションを実施。環境報告書掲載の取組や、協賛団体のエコ活動紹介など、多様な視点から環境保全の実践が紹介されました。

「ポスター展示」学生・生徒の研究紹介と協賛団体の取組 


後半のパネルディスカッションでは、大学院経済学研究科の小島理沙特命講師の司会のもと、講演者に加え、大学生代表、附属中等教育学校の生徒代表、行政代表が参加し、「私たちはごみ問題にどう対応すべきか」をテーマに議論。個人の行動、地域社会の取組、政策の方向性など、多角的な視点から課題と可能性を探りました。

世代や立場を超えた意見交換で盛り上がるパネリストたち

 

成果とメッセージ

本シンポジウムを通じて浮かび上がったのは、「一人ひとりの行動が未来を変える」というシンプルな事実です。今日からできる小さな一歩――食品ロスを減らす、リサイクルを習慣にする、持続可能な消費を心がける。その積み重ねが、社会全体の変化につながります。

神戸大学は、環境保全の取り組みを今後も推進し、地域や企業と連携しながら持続可能な社会の実現を目指します。未来をつくる選択は、あなたの手の中にあります。今日から一歩、踏み出してみませんか。

なお、当日の講演映像およびパネルディスカッションのダイジェストは、神戸大学公式YouTubeチャンネルにて公開しています。ぜひご覧ください。

【視聴URL】

講演と議論を通じて、未来志向の社会を考える場となったシンポジウム
内野センター長が感謝の言葉でシンポジウムを締める

(環境保全推進センター)