1月15日(木)、農学研究科A棟大会議室において、令和7年度神戸大学トップマネジメントセミナーを開催しました。本セミナーは学長主催のもと、教育研究評議会構成員(管理職層)を主な対象として実施したものです。

当日は、東京大学特任教授の白波瀬佐和子氏を講師にお迎えし、「変わる世界、変わる大学、変わらぬ課題:ジェンダー格差と組織文化」と題してご講演いただきました。

白波瀬氏は、少子高齢化に潜むジェンダー格差を豊富なデータと知見に基づき指摘されました。講演の後半では、STEM分野における女性研究者の過少性や、女性リーダー比率が低い要因について、評価システムなどの構造的課題と女性個人のキャリア選択の双方の視点から言及されました。その上で、女性の活躍を持続的に推進するためには、限られた人材に依存するのではなく、裾野を広げる「量的拡大」が不可欠であることが強調されました。

会場では、藤澤学長、奥村理事(女性リーダー育成推進室長)、宮脇副学長(ジェンダー平等推進部門長)をはじめとする教育研究評議会構成員が参加したほか、オンラインでも多数の教職員が視聴し、合計107名が参加しました。質疑応答では、女性研究者の裾野を広げるための中・高校生段階からの国の施策や、大学として取り組むべき活動について意見交換が行われました。続いて、少子化対策とジェンダー格差についての問題提起に対しては、出生率の短期的な変化にとらわれず、子どもを産み育てたいという希望を実現できる社会環境を整えることの重要性や、ジェンダー格差を人権の問題として捉える視点が示されました。また、組織として人材を育てるという意識改革の重要性についても意見が交わされました。

神戸大学は、令和6年度文部科学省「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」の採択を受け、女性リーダー育成推進室を中心に、自然科学系分野における女性教授・准教授の増加をはじめ、多様な人材が力を発揮できる研究環境の構築に向けた取組を強力に推進してまいります。女性リーダー育成推進室の取組については、以下のページをご覧ください。
 

関連サイト

女性リーダー育成推進室ウェブサイト

(女性リーダー育成推進室)