2016年に設置された神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科は、2026年1月31日、ANAクラウンプラザホテル神戸において設立10周年記念式典を開催しました。当日は、藤澤正人学長、白川利朗科学技術イノベーション研究科長をはじめ、大学関係者、来賓、企業関係者など約150名が出席し、研究科の歩みを振り返るとともに、今後のさらなる発展に向けた展望を共有しました。
本研究科は、バイオプロダクション、先端膜工学、先端IT、先端医療・製薬学の4つの理系分野とアントレプレナーシップ分野から構成され、未来社会の成長を支える人材育成と研究開発を推進してきました。各分野の教員は教育のみならず、自らがアントレプレナーとして研究成果の社会実装にも取り組み、実践的なイノベーション教育を展開しています。
記念式典では、白川研究科長が「異分野共創を核とした教育・研究をさらに深化させ、社会に新たな価値を創出していきたい。」と今後への抱負を述べました。続いて藤澤学長が、本研究科が神戸大学におけるイノベーション創出拠点として果たしてきた役割に触れ、さらなる発展への期待を示しました。


祝辞では、文部科学省 高等教育局長の合田哲雄氏(国立大学法人支援課企画官が代読)、近畿経済産業局長の信谷和重氏(地域経済部次長が代読)、神戸市 企画調整局長(医療産業担当)の森浩三氏、ジャフコ グループ株式会社 取締役社長の三好啓介氏から、それぞれ本研究科の先駆的な取り組みに対する評価と期待が寄せられました。
続いて、各教育研究分野から現況報告が行われ、先端科学技術分野における研究開発力に加え、学術成果を事業化へとつなげる一貫した教育・研究体制が紹介されました。記念講演では、近藤昭彦名誉教授が「研究科10年の歩み」と題して講演し、株式会社シンプロジェン 代表取締役社長兼CEOの山本一彦氏が「異分野共創の課題」と題して講演を行いました。
また、「異分野共創型教育・研究の展望と課題」をテーマとしたパネルディスカッションでは、京都薬科大学 理事長の木曽誠一氏、コニカミノルタ株式会社 技術顧問の北弘志氏、出光興産株式会社 代表取締役社長の酒井則明氏、株式会社Link&Innovation 代表取締役の山本晋也氏、近藤名誉教授、山本一彦氏、白川研究科長、永田真教授(科学技術イノベーション研究科)が登壇し、蔭山広明教授(同研究科)の進行のもと、活発な意見交換が行われました。

式典後には記念祝賀会が開かれ、木戸良明理事・副学長の発声による乾杯のもと、和やかな雰囲気の中で交流が深められました。最後に吉田健一副研究科長が閉会の挨拶を述べ、盛会のうちに幕を閉じました。
(科学技術イノベーション研究科、総務部広報課)