神戸大学は2月4日、豊岡市と包括的な連携協定を結び、同市役所で締結式と記者会見を開きました。本学の全学的な連携協定は、豊岡市が加わったことで14自治体・地区(兵庫県内13自治体・地区)となりました。

包括連携協定締結式と記者会見の様子

本学と同市はこれまで、文化、医療、人材育成、多文化共生、観光など各分野において継続的に連携してきました。人文学研究科では、2004年に発生した台風23号の被災文化財レスキュー事業に協力したのをはじめ、市民学芸員養成講座を通じた地域人材育成にも取り組みました。また、2019年からは外国人住民に関する調査研究を行い、現在も継続しています。さらに、2022年から2024年にかけては、多文化共生推進会議の議長を本学教員が務めました。保健学研究科は2019年から、医療過疎地域の高校生を対象に将来の豊岡市の医療を担う医療人材育成事業を継続。国際文化学研究科も2024年から、持続可能な観光をテーマにした研修事業などの観光地域づくり人材育成事業に連携を広げています。今回、連携体制をより強化するため包括連携協定締結の運びとなりました。

連携事項は、①地域振興、まちづくりの推進、地域課題の解決②科学技術、産業振興③観光、文化の振興④教育の推進、人材の育成⑤地域保健医療の推進⑥その他、活力ある個性豊かな地域社会の形成、発展を達成するために必要な事項に関することの6項目です。両者が持つ知見を活用した取り組み、教育・研究に係る取り組みで連携し協力します。

締結式には、本学から藤澤正人学長、奥村弘理事・副学長、石田達郎大学院保健学研究科長、辛島理人大学院国際文化学研究科准教授が出席しました。

藤澤学長と門間雄司市長が挨拶に立ち、これまでの交流の経緯や今後の取り組みについて紹介しました。藤澤学長は本学の現状や大学院保健学研究科と国際文化学研究科が今後進める取り組みに触れ、コウノトリに象徴される豊かな自然環境、長い歴史と独自の文化、多様なコミュニティーなど、豊かな地域資源と産業を有する豊岡市において、各分野での取り組みの深化・発展と、新たな連携や協働が次々に生まれることへの期待を語りました。

豊岡市では、大学との包括連携協定を初めて締結しました。挨拶に立った門間市長も、包括連携により、大学の知見を生かしたまちづくり、地域の活性化が進むことに期待を寄せていました。続いて、藤澤学長と門間市長が協定書にサインをし、記念撮影を行いました。

署名した協定書を示す藤澤学長(左)と門間市長(右)

その後、石田保健学研究科長が、県立豊岡高校での模擬授業や神戸大学医学部での先端医療の現場視察などこれまでの活動と、3月5日に豊岡市役所で開催する同市内の高校生による医療系ディベートについて紹介しました。辛島国際文化学研究科准教授は、城崎温泉などで展開した「観光リカレント・フィールド研修ツアー」や、神鍋高原での「サステナブル・ツーリズム」の国際基準の研修会などこれまでの取り組みを紹介。竹野海岸、神鍋での持続可能な観光をテーマにした計画を披露しました。

(地域連携推進本部、連携推進課、広報課)