大学教育推進機構グローバル教育センターは、1月6日から27日の約3週間にわたり、短期日本語研修プログラム、「Kobe Japanese Program January 2026」を開催しました。このプログラムは、オーストラリアとニュージーランドの大学で日本語を学ぶ学生を対象とした、日本語と神戸地域に関する地域研究の授業から成るプログラムで、今年で7回目の開催となりました。
今年は、オーストラリアのシドニー大学、西オーストラリア大学、ニューカッスル大学、ニューサウスウェールズ大学、モナシュ大学の5大学と、ニュージーランドのヴィクトリア大学ウェリントン校から、計20名の留学生が参加しました。彼らは本学自然科学系図書館のコラボレーションルームを教室として、日本語の授業を受けるほか、神戸地域について学ぶ5回の地域研究授業に参加しました。

本プログラムの大きな特徴の一つである地域研究授業は、当センターの朴鍾祐教授による神戸の地理と歴史を学ぶ講義とツアー、六甲摩耶地域でゲストハウスを営む朴徹雄氏による地域コミュニティについて学ぶ講義とツアー、姫路城と好古園を訪れ、同地域を中心に歴史や日本文化に触れるツアー、本学大学院国際協力研究科のBISRI, Mizan Bustanul Fuady助教による、阪神淡路大震災を中心とした自然災害や防災に関する講義と人と防災未来センター見学、そして、有馬の老舗旅館陶泉御所坊の女将で、本学卒業留学生でもある金井良宮氏による、有馬温泉と有馬地域発展の歴史に関する講義と、旅館体験ツアーからなり、留学生たちは神戸及び周辺地域に関する理解を深めていました。同時に、講師の方々や、神戸ツアーに通訳として同行してくれた本学修了留学生のアンドレイ・ヘリニャン氏といった「先輩留学生」から、将来的な日本留学や日本でのキャリア形成に関し、多くの刺激を受けたようでした。

上記の授業のほか、課外活動として、9日(金)の昼休みには本学学生との交流会を行い、これからオーストラリアに留学する学生や、オーストラリア留学から戻った学生とのネットワーキングの機会を設けました。参加留学生はまだ初級の後半レベルの学習中のため、英語中心のやりとりになったようですが、少しでも日本語による「生の」交流機会を得たことで、日本語学習へのモチベーションが高まったようでした。また、17日(土)には、有志の参加者とともに沢の鶴資料館を訪れ、同資料館の牧野氏の案内のもと、酒造りの歴史や灘五郷の特色などを学びました。この見学には、交換留学中で現在本学に在籍している他の留学生も加わり、彼らとの交流も深めていました。
最終日の27日には最終発表会を行い、プログラム期間中に行った活動をテーマに、3,4名からなるグループで日本語による発表を行いました。まだ初級後半レベルの参加留学生にとっては挑戦的なことでしたが、グループで助け合いながら、それぞれが自分の感じたことをしっかりと日本語で表現する姿は印象的でした。 3週間という短い期間でしたが、日本語能力の向上を実感したのか、初日の緊張した表情とは全く異なる、自信に輝いた顔をしていました。その後の歓送会ではまた神戸大学に戻ってきたいと述べる参加者も複数見られました。過去には実際にこのプログラムへの参加後、本学に交換留学に来た学生もおり、近い将来、今年の参加者からも「ただいま」と顔を見せに来てくれる人がいることを期待しています。


(参考)「Kobe Japanese Program January2026」募集要項
(グローバル教育センター)