情報価値創造教育棟

2025年度に新設されたシステム情報学部などの拠点となる「神戸大学情報価値創造教育棟」の竣工式、竣工記念式典、祝賀会が2026年3月2日、同棟セミナー室・ラウンジと瀧川記念学術交流会館で開かれました。藤澤正人学長、臼井英之システム情報学研究科長ら関係者、来賓約160人が出席し、盛大な式典となりました。

本学では、AI、データサイエンス、スーパーコンピューター、システム科学など「システム情報学」に関する専門的な知識・技術の修得を推進しています。同時にそれらの先端分野を俯瞰的に組み合わせることによって、社会のさまざまな問題解決や新たな価値の創造に貢献できる、高度情報専門人材の育成を目指し、学部と大学院「システム情報学研究科」を一体的に運営する「システム情報学カレッジ」を構築しています。

学部入学直後から専門科目を学び、その後教養教育の幅広い学びに取り組む「反転教養教育」や、学部入学から最短6年で博士学位取得を目指す「早期卒業・学位取得」制度など、シームレスで効果的な教育体制を整え、2025年4月には、159名の第1期生を迎えました。システム情報学部の設置により、本学は11学部15研究科1研究所を置く総合研究大学になっています。

完成した情報価値創造教育棟は、鉄骨造地上4階延べ2363平方メートルで、六甲台第2キャンパスの中央南側付近に位置します。建物の中央部分が三角形状に張り出し、ガラス張りのデザインが斬新で開放的です。1階には、「価値」をキーワードに分野横断的な研究・教育・社会貢献のプラットフォームを実現することを目指し2020年に設置された「バリュースクール」(通称V.School)が入り、2~4階は、システム情報学部と大学院システム情報学研究科の学び舎になります。吹き抜けのコモンスペースも設けており、交流や共創の場になります。4階のリフレッシュラウンジから、神戸の街並みや海が一望できるのも魅力の一つです。夜間には、LEDの間接照明によるライトアップが施され、大学の新しいシンボルといえます。

竣工式でのテープカットの後、竣工記念式典が催されました。藤澤学長が冒頭であいさつに立ち、「本学は、AI、データサイエンスなど先端的なシステム情報学教育を推進するとともに、分野を越えた価値創造教育を強化し、社会の課題解決と新たな価値の創出に貢献できる人材の育成を目指しています。本教育棟は、そうした取り組みを力強く支える拠点として整備したものであり、神戸大学が掲げる『グローバル・イノベーション・キャンパス』の実現に向けて、大きな一歩となる施設です。人材育成の場として大きく発展し、社会に新たな価値を創出し続けることを心より祈念します」と力強く語りました。

竣工式でのテープカットの様子

続いて、臼井研究科長があいさつに立ち、「こうして素晴らしい教育棟が完成し、4月には2年生となる1期生と共に、新しい1年生を迎えられることは大きな喜びです。新しい学舎ができたことで、まさに欠けていたピースが埋まり、カレッジとしての体制が一歩完成形に近づいたと感じています。今後は、自治体や産業界の皆様にも、学生たちと共に、新たな価値創造や課題解決への取り組みを進めていただければと考えています。皆様と学生が共創する場としてもこの教育棟を活用していきます」と研究科・学部と新たな施設への期待を話しました。

来賓として出席した独立行政法人大学改革支援・学位授与機構の服部泰直機構長、文部科学省高等教育局専門教育課の髙木歩課長補佐、神戸市の今西正男副市長が祝辞を述べました。

システム情報学研究科の太田能副研究科長が研究科・学部の詳細を紹介しました。また、鶴田宏樹バリュースクール教授が、専門分野を越え6年間活動を続けてきた「バリュースクール」について説明しました。学生代表で同研究科博士課程前期課程1年の邨田嶺生さん、システム情報学部1年の萱島こはなさんが、期待を口にしました。1時間程度の施設見学も行われました。

 

竣工記念式典後は、瀧川記念学術交流会館に会場を移し、祝賀会を催しました。玉置久理事・副学長が主催者としてあいさつし、木戸良明理事・副学長の発声で祝杯を上げ、懇親を深めました。最後に河端俊典理事・副学長が締めの挨拶をし、閉会しました。

(システム情報学研究科、総務部広報課)