独・キール大学Rainer Adelung教授が客員教授として特別講義を行いました。

Rainer Adelung教授

独キール大学工学部のRainer Adelung教授が本年7月1日から翌3月31日まで神戸大学工学研究科の客員教授として任用され、工学部および工学研究科で開講される特別講義A「先端研究の発想と展開:材料・生命・エネルギー技術から社会実装へ」において7月23日に “Materials as Machines” を主題とするオンライン講義を担当されました。キール大学と本学とは1992年から工学部・旧自然科学研究科と部局間協定を締結し、2016年に全学協定に拡大されました。以来、多くの教員、学生が交流を継続しており、今回もその一環として講義を担当されることになったものです。

Adelung 教授は,ドイツ・キール大学工学部・材料科学研究所において機能性ナノ材料講座を主宰する材料科学者です。ナノ構造材料の設計と機能化を基盤に,超軽量エアロマテリアル,テトラポッド状酸化亜鉛,センサ,エネルギー材料,バイオメディカル材料,ソフトロボティクスなど,基礎研究から応用・社会実装までを横断する研究を展開しています。特に近年は,ほとんど空気から成る多孔質材料を用いて,熱,圧力,流れ,運動,音を発生させる “Materials as Machines”の概念を推進し,可動部を持たない真空グリッパーや熱空気圧アクチュエータなど,新しいデバイス概念の創出にも取り組んでいます。こうした研究成果は大学発スタートアップ “AERO MATERIALS” の設立にもつながっており,産業応用への展開が進められています。Adelung 教授は,2023年にドイツ材料学会 DGM Prize,2025年にキール市 Innovation Award を受賞するなど,材料科学とイノベーションの双方で高く評価されています。

今回の講義はこれらの成果に基づくMaterials as Machinesの概念について、本学工学研究科の学生を含む約60名の職員・学生を対象に開講されたもので、多くの学生が興味を持って聴講していました。

今後もさらに両大学の研究・教育交流が促進されることが期待されます。

オンライン講義の様子

 【参考】

 

(工学研究科)