学術機関における研究データ管理の取り組みの紹介や、研究データ管理・利活用の在り方や課題についての議論により、これからの体制整備や研究者個人の研究データ管理・公開において役立つ知見を得ることを目的として、『神戸大学データ管理・利活用シンポジウム』を令和8年9月3日に、オンラインで開催しました。

喜多理事による開会挨拶と講演

本シンポジウムは、文部科学省の地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)、及びAMEDの医学系研究支援プログラム(広島・神戸・熊本医療革新・研究共同推進イニシアティブ(HK²-MIRAI))の一環として開催され、148名の参加申し込みをいただいて開催しました。

講演第1部では喜多理事、国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター 主任学術基盤研究員 中野恵一氏、広島大学 西村浩二副学長(情報担当)、大阪大学D3センター データビリティプラットフォーム研究部門 甲斐尚人准教授、日本マイクロソフト株式会社 クラウド&AIソリューション事業本部 クラウド&AIプラットフォーム統括本部 金融・公共ソリューション技術本部 シニアソリューションエンジニア 佐藤直樹氏のご登壇により、各機関の研究データの公開・非公開の判断を支えるポリシーやガイドライン等の整備、地域コンソーシアムの設立状況や活動内容、研究データ管理を支援するデータスチュワード型人材の育成プログラムの取り組みなどが紹介されました。

講演第2部では、本学の理学研究科 竹内康雄教授、国際文化学研究科 板倉史明教授、経済学研究科 中村健太准教授、大学院医学系研究科 菱本明豊教授より、自然科学、社会科学など異なる研究分野における研究データ管理の実践事例や、学術・社会共創機構 学術基盤部門 主任政策研究職員 平田充宏URAより科学研究費助成事業における研究データのメタデータ情報入力方法について紹介されました。

登壇者による講演後は学術・社会共創機構 コアファシリティセンター長 田中 克志教授も加わってパネルディスカッションをおこない、研究データの長期保存、研究者の異動や退職後のデータ管理、未公開データや失敗データの扱い、根拠データの線引き、学生への指導など、多岐にわたる課題について、活発な意見交換がおこなわれました。

学内外の登壇者によるパネルディスカッション
玉岡理事による閉会挨拶

本シンポジウムを通じて、研究データ管理を研究活動の一環として位置付け、その利活用を促進するためには、研究者のデータ管理のみならず所属機関による体制整備やそれらをサポートする人材の重要性が改めて確認されました。神戸大学では今後も研究データマネジメントの推進を通じて、研究の発展と卓越した研究成果の発信に取り組んでまいります。なお、本シンポジウムの内容は後日アーカイブ配信をおこない、いつでも視聴可能といたします。

(担当:学術・社会共創機構学術基盤部門、学術研究・社会共創推進部研究推進課)