阪神・淡路大震災から31年となる1月17日を前に、神戸大学は16日、震災で亡くなった学生や教職員を追悼する慰霊献花式を六甲台キャンパス(神戸市灘区)、深江キャンパス(東灘区)で行いました。遺族や教職員、在学生、卒業生らが参列し、それぞれの慰霊碑の前で祈りをささげました。

神戸大学(震災当時)では学生39人(うち留学生7人)、職員2人の計41人が亡くなりました。また、旧神戸商船大学(現・神戸大学大学院海事科学研究科)では学生5人(うち留学生1人)、研究員1人の計6人が亡くなりました。
六甲台キャンパスの式には約100人が参列しました。午後零時半、犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑の前で黙とうした後、藤澤正人学長や大学役員、遺族らが次々に献花しました。
神戸市灘区の下宿先のアパートが倒壊後、火災に見舞われて亡くなった坂本竜一さん=当時工学部3年=の父、秀夫さん(80)は、兵庫県養父市から参列しました。この日は献花式に先立ち、竜一さんの部屋の跡で見つけた記念銀貨とスプーンを大学に寄贈しました。焼けた銀貨は、秀夫さんが竜一さんに贈ったものでした。
「ずっと手元に置いていましたが、私も年を取り、いつまで保管できるか分からないので、震災の記憶を伝えるものとして寄贈することにしました。今は震災についてよく知らない学生もいると聞きましたが、神戸大学に入学した限りは知っておいてほしい。そう願っています」と語りました。

震災関連の取材を続ける学生団体「神戸大学ニュースネット委員会」は慰霊献花式の様子をオンラインで配信しました。委員長で経営学部3年の川﨑成真さんは「阪神・淡路大震災は、僕たちが生まれる10年ほど前に発生し、姫路市の実家も大きく揺れたと父から聞いていました。献花式に参列する学生が少なくなり、風化を感じますが、この場に来られなかった遺族の皆さんのためにもしっかりと伝え、教訓を継承していきたいと思います」と話していました。
深江キャンパスでも午後零時半、練習船「海神丸」の汽笛が鳴り響く中、教職員ら約30人が黙とう。慰霊碑に献花し、手を合わせました。


(総務部広報課)