受賞者: 分子フォトサイエンス研究センター 小堀康博 教授
受賞日: 令和元年9月17日
受賞名: 第4回分子科学国際学術賞
業績名: 電子スピン分極イメージング法による光エネルギー変換機構の解明

概要

分子科学研究分野において量ではなく質的に優れた研究業績をあげ、国際的に高く評価されている研究者として高い水準の研究業績をあげ、国を超える分子科学の発展に大きな貢献を果たした功績が認められ、小堀教授が分子科学会{会員数1506名(2019年)}より第4回分子科学国際学術賞を授与されました。

小堀教授は生体や太陽電池の様々な系で生成する励起子・電荷による光エネルギー変換機構の詳細を明らかにしました。次世代エネルギー源の分子設計に極めて重要な独創的成果を挙げたことが国際的にも評価され受賞につながりました。
2013年より本学理学研究科化学専攻教授に着任し、光合成タンパク質や太陽電池を対象とする励起子・光電荷分離構造解析と電子スピン分極イメージング法の開発を進めました。2017年に中間体分子の距離および位置と分子配向を高い空間分解能にて画像化し、さらに電子軌道の重なりや運動性を特徴付けたことにより、高等植物が光合成による水分解を可能にした初期電荷分離過程における分子論的進化の仕組みを示しました。

さらに近年では、一重項励起子分裂による多重励起子生成機構の解明でも顕著な研究業績を次々と挙げています。これらは太陽電池の超高効率化に道を拓く多重励起子生成機構(DOI: doi.org/10.1073/pnas.1820932116他)や量子コンピューティングの先端領域(DOI:10.1021/jacs.8b13155他)で国際的に大きな影響を与えています。これらの成果は超高効率な人工光合成や有機太陽電池などの光エネルギー変換デバイスの開発に大きな契機をもたらすものです。

関連リンク

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(理学研究科、研究推進課)