神戸大学工学研究科の荻野千秋教授が参画するプロジェクト「再生可能多糖類植物由来プラスチックによる資源循環社会共創拠点」が、「令和3年度JST共創の場形成支援プログラム (COI-NEXT) 本格型 (プロジェクト期間10年) 」に採択されました。金沢大学を代表とし、4大学7企業等が参画します。

採択課題・研究グループ

再生可能多糖類植物由来プラスチックによる資源循環社会共創拠点


<研究代表機関>
金沢大学
<研究参画機関>
北海道大学、東海国立大学機構、神戸大学 (工学研究科 荻野千秋 教授)、三井住友信託銀行株式会社、草野作工株式会社、DSP五協フード&ケミカル株式会社、日本乳化剤株式会社、株式会社ダイセル、マルハニチロ株式会社、日東電工株式会社

概要

本拠点プログラムでは多糖類農業廃棄物を資源として捉え、プラスチックごみを生み出さないバイオプラスチック製品を用途に合わせてリデザインします。適切な量だけ生産し、使用後に回収して再生することで無駄なく使い続ける、バイオプラスチック循環プラットフォームを構築します。そのプラットフォームが、様々な世界地域へ、樹木の年輪のように拡大成長し、大量生産、大量廃棄による暗黒の未来を防ぎます。

本プラットフォームの運用のため、多糖類農作物を持続的に生産可能な技術を社会実装し、プラスチック生産、消費、リサイクルに関するサプライチェーンを構築し、絶対的デカップリングを達成します。このような社会システム転換の実現のため、インパクトファイナンスを実践する金融機関が協力します。そして、拠点の循環型プラスチック製品の社会実装により、企業と使用者の価値観が変わるイノベーションサイクルを回して、様々な問題解決につながるモデルを示します。

具体的には、化石資源に依存せず廃棄物の発生を抑制した新たなバイオリファイナリー生産技術の確立を目指します。植物由来プラスチックの開発に伴う、食料との競合や環境汚染・労働条件悪化といった現在の諸課題を解決するため、持続可能な植物資源を効率的に生産する技術を確立するとともに、廃棄物の大幅な削減を可能とする技術基盤の整備や、海洋汚染の防止を実現する製品の開発を行います。

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