神戸大学工学研究科の荻野千秋教授が代表をつとめるプロジェクト「フードエステート廃棄物の変換技術によるバイオ循環経済の樹立」が、令和5年度JST地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)に採択されました。

研究課題名・研究代表者

<研究課題名>
フードエステート廃棄物の変換技術によるバイオ循環経済の樹立
<研究代表機関>
大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 荻野 千秋 
<研究参画機関>
島根県立大学、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター
<主な相手国研究参画機関>
インドネシア国・国家立研究イノベーション革新庁、パジャジャラン大学、ランプン大学、バンドン工科大学

概要

本研究は、インドネシア大規模農園「フードエステート」から排出される廃棄物(排水、固形残渣、油脂成分)を、微生物機能によってバイオ燃料・化学品へ変換し、有価物として再循環させます。そして、環境調和型バイオプロダクトションによる新規産業を創出することで、バイオ循環経済の樹立を目指す計画です。 その実現に向けて、以下4つのサブテーマを実施します。

(1) 農業廃棄物画分からのバイオ燃料およびバイオ化学品の生産
(2) 二次排水の水質浄化と付加価値製品の生産
(3) バイオ循環経済の環境・社会・経済インパクトの評価
(4) 提案する新規技術の社会実装と実現可能性の検証

(1) (2) では、廃棄物からバイオ燃料とバイオ化学品等を製造し、(3) (4) では、社会科学的評価をもとに、新技術が社会実装されるための現実的なプロセスを整理します。これらにより、温室効果ガスを含めた環境汚染物質の発生を抑制し、バイオ由来素材による循環経済の確立を目指します。

図 :本提案課題で目指す将来像

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