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English神戸大学ブライトエイジング・プロジェクト
本研究は、世界的に重要課題である認知症に対して、病前診断、早期発見、予防介入、介護支援に至る包括的なシステム構築を目指します。認知症はバイオマーカー研究やAIを用いた評価、学際的介入など多面的な取り組みが求められており、異分野共創による「ブライトエイジング」の実現が期待されています。神戸大学ではこれまで、神経病理学、社会老年学、認知心理学などの基礎・臨床研究を進め、保健学研究科・認知症予防推進センターを中心に自治体と連携した社会実装を進めてきました。特に、多因子介入を受けた1,000名を超える高齢者の認知機能、身体・心理・社会的活動性、血液指標、睡眠状態などのデータを蓄積しています。
本研究では、これらの成果に加え、農学研究科による栄養の分子研究、海事科学研究科の視線計測技術を統合し、認知症病理が始まる中年期以降の真のリスク因子を明らかにします。そして、予防、早期診断、治療介入、介護支援までを網羅したシステムの構築を目指します。そのために、これまで個別に存在したデータを統合し、行動データ、生理・生化学データ、腸内細菌、視線情報などを関連づけて解析できるデータベースを整備します。また、企業や学外研究者と連携し、視線と脳波の関係を活用した早期認知症評価アプリの開発も進めます。
最終的には、前臨床から臨床、介護までを連続的につなぐ研究体制を確立し、日本の高齢社会における認知症対策や国民のQOL向上に貢献することを目指します。また、ビッグデータ解析によるエビデンス創出や医療・介護AI機器の開発を進め、国内外の研究組織と協力しながら世界的課題の解決に取り組みます。




